日本代表がこれから1年間で準備するもの

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リベロの河童
 ( 河童戦術ブログの管理人 )

日本代表が1試合を残してワールドカップ出場を決めたことですし、ここから来年のロシアワールドカップまでをどう使うのかという部分について少し早いのですがいくつか予想を書いておきます。なお完全に個人の独断と偏見で書いているので、全然違う方向性に走ることもあり得るのでそうなったときはご了承くださいませ。

 

アジア用のサッカーと世界用のサッカー

まず最初に、これまでの日本代表と今の日本代表には違う部分がひとつあって、これまではアジア最終予選を突破するために『アジア向けの』サッカーをやって出場件を獲得し、ワールドカップ出場が決まった段階から『世界用の』サッカーに切り替えて戦っていました。これがうまくいった前例は実はないんですよね。そのようなやり方のときはいつもワールドカップ本大会で惨敗してきました。

しかし今大会はアジア最終予選の段階から常に世界向けのサッカーを採用して戦ってきています。たしかに相手にボール保持率では負け、日本より弱いと思われるチームにボールを握られる展開が続いていましたが、それもすべて『世界を意識したサッカー』の結果だと思っています。そしてそのサッカーでアジアを勝ち抜いたことで、これまでよりもワールドカップに向けたチームとしての蓄積はかなり多くなっていると思います。前例としては予選の無かったトルシエジャパンですね。あのときは最初からそういうサッカーを目指していましたし、アジア用の戦術を採用する必要がなかったこともあり、グループステージを突破することができていました。

つまりハリルホジッチはアジアカップも戦っていませんし自分の戦術を落とし込む時間が無かったにも関わらず、これまでの監督よりもチームとしての成熟度は高いのかもしれません。ここからサッカーを極端に変える必要はありませんし、今の方向性を磨いていけばいいのです。そういう意味でもハリルホジッチの日本代表には期待が持てます。

 

 

実はかなり選手の入れ替えができている

オーストラリア戦でもし勝利以外の結果だったときはメディアから相当叩かれていたであろうハリルホジッチですが、見事采配やマネジメントが的中し完勝しましたね。たしかにオーストラリアがやっているサッカーは『絶対に日本を倒す』というものではなく、結構将来を見据えた戦い方だったため日本代表が優位に戦えたという部分はあるのですが、それでもハリルホジッチがやったサッカーは素晴らしかったと思います。

そしてオーストラリア戦では井手口陽介、山口蛍、浅野拓磨などの選手も起用して素晴らしい結果を出しましたし、大迫、乾、久保、原口、昌子などこれまでの日本代表とは結構メンバーも変わってきています。あまりテストする時間もなくメンバーが固定していた日本代表を生き返らせてくれたと思いますし、チームとしてもかなり成長していると思います。これでどうして日本メディアがハリルホジッチを叩いているのか本当に理解できません。たしかにもっとコアにサッカーを見ている人には『??』という部分もあったりするのですが、かなり日本代表監督として上手くやってくれていると思いますよ。

 

これからはいろいろな国とマッチメイクできるか

これまでと違い、ここから急激にサッカーを変える必要はなくなりました。そしてこの1年間で重要になるのは協会がどれだけ多彩な国とマッチメイクできるかだと思います。もちろん欧州の強豪国とやるのも大事ですが、そうではなくアフリカや南米、北中米など本大会のグループを意識した対戦をできるだけたくさん組んで、そこでテストを繰り返していくことが重要です。日本はまだワールドカップのグループステージで1位突破を狙えるわけではなく、4チームのうち残り2つを確実に勝てるようにすることを目標としています。どういう組み合わせになるのかはまだまだ不明ですけど、いろいろ想定してできるだけ経験を積めるようにマッチメイクしてほしいですね。

 

3バックと4バックの併用

日本代表はわりと『4バック&ダブルボランチ』という形をずっと使ってきていて、特に最終ラインについては4バックで固定されてきました。しかし世界の舞台で勝っていくには『相手によって使い分ける』ことが重要になってくると考えています。これは突然できるようになることではありませんし、連携や約束事を築いていく必要があります。ただし日本代表にはその時間が1年近くできたわけで、この期間を使って3バックも高いレベルで使えるようにテストする必要はあると思います。また、長谷部に関しては所属クラブで3バックの中央をやっていますし、そういう選手を活用しながら戦術の幅を広げて柔軟な戦いができるようになってほしいですね。

 

1年後に使える選手を発掘

ここからは一度選手選考をフラットに見直して、もう一度ハリルホジッチの目指しているサッカーを実現させるために選び直せる時期です。Jリーグにはまだまだ面白い選手もいますし、今の日本代表でも見直すことで外れる選手もいるかもしれません。そういったテストをハリルホジッチが日本代表でやっといろいろと試せる時期ですので、方向性は維持しつつもどんどん試してみて欲しいですね。

 

というわけでいくつかこれからの1年間について書いてみました。1年後の23名に向けたサバイバルが明日からまた始まりますし、選手としては大事な時期に入りますね。これまで選ばれてなかった選手にもチャンスが出てくるでしょうし、今常連だからといって1年後も安泰かというとまったくそんなことはありません。個人的にはベガルタ仙台の永戸に期待していますし、FC東京の米本なんかも期待してます。さらにもしかすると1年後のメンバーにはヤットさんがいるかもしれませんし。そういう意味でこれまで選ばれてなかった選手には今がチャンスですしより一層それぞれのクラブで頑張って欲しいですね。

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