柏レイソル対FC東京の感想:J1第27節

カテゴリ /  サッカー / タグ /  / 
リベロの河童
投稿者: ( 河童戦術ブログの管理人 )
公開日:2017年09月23日( 4週間前に投稿 )

柏レイソルスターティングメンバー
GK 23 中村 航輔
DF 13 小池 龍太
DF 4 中谷 進之介
DF 5 中山 雄太
DF 3 ユン ソギョン
MF 7 大谷 秀和
MF 15 キム ボギョン
MF 8 武富 孝介
FW 14 伊東 純也
FW 9 クリスティアーノ
FW 20 ハモン ロペス

FC東京スターティングメンバー
GK 33 林 彰洋
DF 22 徳永 悠平
DF 14 チャン ヒョンス
DF 5 丸山 祐市
MF 37 橋本 拳人
MF 8 髙萩 洋次郎
MF 26 柳 貴博
MF 6 太田 宏介
FW 38 東 慶悟
FW 13 大久保 嘉人
FW 15 永井 謙佑

 

前半開始~30分

FC東京を久しぶりに見ているのですが、前からそうだったんですけど今では完全に『高萩のチーム』になってますね。まさにピッチ上の指揮者で、彼のタクトによってFC東京は動いている感じ。この場面でも最終ラインに入ってボールを捌きながら状況を見て前線まで上がっていき、さらに危険を察知するとガツガツボールへプレッシャーをかけて守備でも走っています。個人的には好きなタイプですし、もし日本代表で長谷部さんが怪我したら代わりは高萩になるのかな、というくらい期待はできます。

 

FC東京の「いらない」ミスから柏レイソルがその隙を逃さずしっかり決めてレイソルが先制します。自陣からショートパスを繋いで前進しようとしているときの横パスがズレてボールを失いそのまま失点。

FC東京としては本当にもったいないというかいらない失点でしたね。だからといってセーフティに全部クリアしてボールを捨てればいいってわけでもないのですが、ミスしてはいけない場所と状況でミスをしてはいけません。

あと縦パスのミスというのは、もし奪われても少なくともミスした本人が相手の前にいるのでそこですぐに守備をすることができるんですけど、横パスのミスって最悪誰も止めれないですからね。ああいうところでの横パスというのはもっと慎重にやらないと。

 

30分~60分

前半を通してずーっと柏レイソルが試合の主導権を握っている印象の試合ですね。というかFC東京のいいところをまったくもって見つけられないという。高萩はやっぱり良い選手だなあくらい。その高萩も孤軍奮闘という感じで周りが全然その思考についていけてないというか、ちょっと全体的に微妙です。

柏レイソルに関してはもうクラブとしての戦い方が確立してきたというか、誰がどのポジションで出場してもある程度はプレーできるのではないかというくらい統率されていますね。まさに自分たちのサッカー(プレーモデル)が浸透しているというか。こういうチームが日本にあるっていうのはとても良いことだと思いますよ。

そしてここで前半が終了しホームの柏レイソルが1-0とリードして後半へ。前半は本当にFC東京が良い所まったくなかったので、このままではこのまま微妙なままでしょうから後半はもう少し修正して特に攻撃面でなにか見せてほしいですね。

ツイッターにも書いたんですけど、FC東京の前半プレーゾーンがかなりおかしなことになっていますね。中央に4人が重なっていて永井だけが左サイドの高い位置を陣取っていると。なんかもう色々とやばい。

 

FC東京は後半開始から柳を下げてウタカを投入します。まああまりにも前線に起点がありませんでしたし永井もアレですし。これは理にかなった交代策だと思われます。というか前半の途中からでもこの交代をやっておいたほうが良かったような気も。どうして前半が終わるまで待ったんでしょうか。それも謎です。

これは柏レイソルの良いところとFC東京の悪いところがよく現れている場面かもしれません。局面ごとの約束事が共有され全てがスムーズに動いている柏レイソルに対して、FC東京はほとんどが個人の判断でプレーしており、しかもボールに対してなにもプレッシャーがありませんね。ズルズルと後退しながら相手のミスを待っているような状況。これでは上にはいけないでしょうし、どうやって奪ってどうやって勝つのかがよく見えません。

 

60分~試合終了まで

ウタカ投入で少し良くなったかな?と思われていた状況でまたFC東京が失点。年齢で言ったら柏レイソルのほうがかなり若いんですけど、大人のサッカーやってるのは完全に柏レイソルのほうですね。FC東京は年齢は高いけどやってるのは子供のサッカーみたいな。それくらい差が出てしまっている印象です。チームとして熟成されてきているレイソルと、いつまで経ってもチームにならないFC東京というか。

 

完璧に柏レイソルのやりたいことが出来た3点目では。ベガルタ仙台を分析していたときに「相手を動かす」という言葉を繰り返し使って説明していたのですが、その相手を動かすが綺麗にできていましたね。FC東京のプレッシャーがあまりにもアレなのもありますけれども、それにしても柏レイソルの攻撃は美しかったですね。

その直後に柏レイソルがまた追加点を決めてこれで4-0と内容も結果も圧倒的な大差に。最近はこのようなセットプレーの守備で、壁がジャンプするならその後ろにひとり置いて壁の下をケアするチームもあるんですけどね。なんかもう全ての面で柏レイソルが上回っていて、FC東京としては後半から入ったウタカ以外で良い所をまったく見つけることができていません。

 

と書いてたらFC東京が1点をPKで返しました。これで4-1となりましたが依然として試合展開は柏レイソルの圧倒的有利。まあ久々に試合を見たのでなんともいえないのですが、ちょっとFC東京監督のやりたいことがなんなのかわからないというか、意味がわかりません。

たしかに高萩やウタカといった良い選手が居るには居るんですけど、全然チームとして噛み合ってないというか『で、何がしたいの?』という部分が見えづらいチームという印象になっています。個人個人の素材は良い選手がいるのにチームとして戦えてないというか。なんなんでしょうねこれ。やっぱり監督なのでしょうか。それともクラブとしての体質なのか…大久保さんがめっちゃ怒るのもなんとなく理解できます。

 

試合はこのまま4-1と柏レイソルが圧倒して終了となりました。柏レイソルの良い所ばかりが目立ったゲームでしたけど、FC東京は高萩とウタカが良かったくらいであとは本当にやばかったですね。個人個人がどうというよりも全体的にプレッシャーが緩く、攻撃も守備も連動していないうえに全てが受け身だったような気がします。ちょっと言葉遣い悪く言えば「本当にこれで勝つ気あったの?」くらいの出来。

レイソルはまだ首位との勝ち点差はそれほど離れていないため、ここからさらに上昇気流に乗っていけばもしかするともしかするんじゃないかというくらいチームの状態は良さそうです。まあタイトルを獲るってのはそれだけでは足りなくて、鹿島のようなチームが首位にいるというのはこの上ないやっかいな存在なんですけど、そこへ挑戦するだけの結果は出してますし内容も伴っていると思います。

あと、ロシアW杯が終わったらその後の日本代表はもしかすると柏レイソルの選手がかなり増えるかもしれませんね。それだけ若くて良い素材が多く、さらに経験も積んできています。できれば今季は優勝とまではいかなくてもACL圏内に入ってもらって、来年のアジアでの戦いを経験してさらにチームとして成長して欲しいと思いました。

サッカー ≫ 今週の人気記事