FC東京対ジュビロ磐田の感想:J1第28節

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リベロの河童
投稿者: ( 河童戦術ブログの管理人 )
公開日:2017年09月30日( 3週間前に投稿 )

FC東京スターティングメンバー
GK 33 林 彰洋
DF 22 徳永 悠平
DF 14 チャン ヒョンス
DF 5 丸山 祐市
MF 38 東 慶悟
MF 8 髙萩 洋次郎
MF 2 室屋 成
MF 6 太田 宏介
FW 20 前田 遼一
FW 13 大久保 嘉人
FW 15 永井 謙佑

ジュビロ磐田スターティングメンバー
GK 21 カミンスキー
DF 5 櫻内 渚
DF 35 森下 俊
DF 41 高橋 祥平
MF 8 ムサエフ
MF 10 中村 俊輔
MF 13 宮崎 智彦
MF 15 アダイウトン
MF 19 山田 大記
MF 40 川辺 駿
FW 20 川又 堅碁

 

前半開始~30分

さて前節は柏レイソルにいいところなくボコボコにされたFC東京ですが今日はどのように立て直してきたのかに注目してみます。まあ立ち直ってない可能性も大いにあるわけですが…まあ前節は本当に守備のプレッシャーが緩くて『金払って見に来た東京サポがかわいそう』っていうくらい酷い状態だったので、さすがに修正はしてきているものと思います。

で、まず最初に形を作ったのはFC東京でした。相手の最終ライン裏に永井が走りこんで突破しチャンスメイク。また奪われた直後から相手にプレッシャーをかけて奪い返すというのが出来ていました。永井をトップで使っている価値はまさにこれなのでしょう。左サイドの太田から裏へ抜ける動きをしている永井へ出してそこからというのが今の東京の狙いのひとつだと思われます。

そしてこの試合もFC東京を動かしている中心選手は高萩みたいですね。個人的にはもし日本代表で長谷部誠が負傷などの離脱をしてしまったときの代役は高萩がベストだと思っておりまして、チームが酷い状態のなかでも高萩はしっかりとプレイしていると思いますし是非皆さんも注目してみてはいかがでしょうか。以前日本にいたときとはまるで別人のようにサッカーが上手くなっているなあという印象です。

試合開始からしばらくはFC東京のペースで試合が進んでいたんですけど、15分過ぎからは徐々にジュビロ磐田も自分たちの狙いが出来るようになってきましたね。アダイウトンのところで勝負できる状況を作り出したり、中で山田を使ったコンビネーションプレーなど。特にカウンターからの仕掛けは結構チャンスになりそうです。まあ山田に関しては移籍間もないので、これからはさらに良くなって来るとは思いますが現状では少し噛み合ってないかな?という感じ。

対して東京も狙いは相手の裏のスペースなのは同じなんですが、永井を走らせるような縦の仕掛けだけでなく、徐々にピッチの幅を目いっぱいにつかった幅の広い展開からその裏に走りこむという攻撃が出てきました。特にジュビロは左サイドの一番外側に中村俊輔が入るんですけど、そこで室屋に裏を使われる場面がありましたね。

 

30分~60分

東京の攻撃なんですが、基本的には裏しか狙うところがないというか、最終ラインからボールと一緒に全員で前進しようとしていると思うんですけど、なかなか前進できていないですね。これは大久保と前田がボールを引き出せてないという部分が大きいと思うんですけど、東京は後方の安全なところでボールの出しどころを探して結局見つけれなくてまた最終ラインで回して…という感じ。どうやってボールを前進させるのかというのはある程度パターン化できる部分なんですけど、そういう決まった運び方というのがあまり見られないですね。

で、どうやっても運ぶ道筋を最後まで見つけれなくて最終的に永井の裏抜け期待でロングボールを相手の裏に蹴ってみると。ただそれがなぜかうまく行ってまして何度か裏抜けに成功しチャンスができかけていますね。磐田のほうはこれに対して早めに修正したほうが良さそうです。

 

最初に決定的なチャンスを作ったのはジュビロ磐田。コーナーキックのクロスに対してGKが目測を誤って飛び越してしまい大ピンチに。クロスバーに救ってもらった形になりましたけど、これはもうGKの単純なミスでしょう。100%触れるなら出る、触れないなら絶対に飛び出さないというのはGKの鉄則だと思いますので、こういうのを見せられると「代表はやっぱり…」となってしまいます。

というわけでここで前半が終了し0-0のスコアレスとなりました。どちらかというとやりたいことが出来ていたのはFC東京のほうだったと思います。磐田のほうは少し攻撃も守備もハマってないかなという印象。ただしハーフタイムに修正できる程度だと思うので、後半からはまた違った展開になりそうな気もします。

一枚目は前節柏レイソル戦でのFC東京の前半平均プレーゾーンで、2枚目はこの試合の前半平均プレーゾーンです。中央のゴチャゴチャしてるところが少しは整理されたのでしょうか。まあそれでも潤滑にボールを前進できているわけではないので、もう少し、特に中央でのボールの引き出し方というのは修正が必要かもしれません。

 

では後半。両チームとも交代は無しで前半と同じメンバーで後半に臨んできました。で、名波監督がハーフタイムコメントで、東京の遅攻には対応できているけど永井の裏抜けにやられてたのでそこはしっかりということを話していましたね。

最初に動いたのはジュビロ磐田。あまり周囲と噛み合っていなかった山田に代えて松浦を投入しました。まあこれは妥当というか、山田としてもまだまだこれからでしょうね。いい選手だけにフィットしてきたらさらにジュビロは強くなりそうです。

60分~試合終了

ほんと前半からFC東京の『戦術永井』はうまくいってるんですよね。ジュビロもわかっているけど対応しきれていない部分もありますしチャンスのはずなんですけど、裏への抜け出しは成功するもののその後のボールタッチやプレーの選択などでミスが多く最終的にゴールまで結びついておりません。まあそれこそ永井らしいって話なんですけど、ここまで狙いがうまくいっているのに得点にならないっていうのもなんだか…

あとボールを奪われてからの守備への切替なんですが、だいぶ前節に比べたら改善されたように見えますね。ほんとただ立ってるだけだったレイソル戦に比べたらかなり変わりました。ただし長いにしても大久保にしても戦術的ではないというか、自分の近くにボールがあったら気分で行くけどそれ以外のときは集中が切れているというか。もう少しチームとして動けるようになればさらに良くなると思うんですけどね。

ジュビロ磐田は66分に川又を下げて齋藤を投入。これはちょっと意外だったんですけど、まあ名波監督にはなにか明確な狙いがあった交代なんだと思われます。たしかに永井の裏抜けを意識するなどによってジュビロのラインが結構下がっていて、セカンドボールがわりと東京に渡っていたんですよね。

そうしたところ東京は永井を下げてウタカを投入しました。いやほんと今日の戦術永井は狙いとしてうまくいっていたように思います。まあ今さら永井にもっと普通にボールを扱えて判断も正確にしてというのは難しいのかもしれませんけど、あのスピードは本当に有効な武器ですね。その武器以外がほんとにアレなんですけど。で、この時間からウタカが出てくるという東京の選手層もなかなかに凄い。

ウタカが入ったことにより、前にしっかりとボールを収める起点が作れるようになってFC東京がボールを前進させることができるようになってきたのではないでしょうか。永井とウタカではまったくタイプが違うんですけど、どちらのプランもハマれば強そうなんですよね。

FC東京は80分に室屋を下げて小川を投入。いや今日の室屋はなかなか良かったのではないでしょうか。結構走れてましたしね。そして東京は続けて前田に代えて梶山を投入。たしかに前田は(大久保も)あのポジションでの役割としてはかなり微妙だったと思いますし妥当な交代かと。効果的にボールを引き出せてませんでしたし。

なおいつもは左サイドをやってる左利きの小川をこの試合は右サイドで使っているんですけど、滅茶苦茶アレですね。ほんと「右サイドやったことある?」くらい。左利きのためか毎回体の左側(ピッチの中央側)にボールを置くため、ことごとく相手に触られたり奪われています。パスも窮屈そうですしなかなか右サイド起用は難しかったんじゃないでしょうかこれ。

また、こちらも途中から入った梶山ですが、89分ごろから東とポジションを変更するよう監督から指示があったようでポジションチェンジしました。

気になるのは小川を右サイドで入れたらミス連発でボールロストを繰り返し、梶山をシャドーのポジションで入れたら全然ボールに絡めなくて途中から東とポジションを入れ替え。それ交代で入るときになんとかできなかったのかというのが気になります。なんか監督の采配について少し疑問が残るんですよねえ。

 

試合はこのまま0-0のスコアレスドローで終了。どちらもチャンスがあったもののどちらも決めきることができず同点となりました。気になった点としてはやっぱりFC東京の交代策でしょうか。前半から相手に脅威を与えていた永井を交代、まあこれは永井の疲労とかいろいろな原因があったんでしょうけど、結果としてそれによってジュビロの守備陣は助かったのかもしれません。また小川の右サイド起用。そして梶山投入も途中からポジション変更。なんかこうもうちょっとやりかたあったんじゃないかなあと。

ジュビロですけど、もし絶対にこの試合に勝たないといけないっていう状況だったら山田の先発起用は無かったかもしれませんね。それくらいパフォーマンスはイマイチでしたし、名波監督もそれをわかって使っていたようにも見えました。つまり残りのリーグ戦までを見据えたうえでの今日の試合だったように思います。

どちらかというとやりたいことができたのはFC東京でしたが、勝てる試合で勝点3を獲ってもおかしくない試合展開だったのに勝点1どまりだったというか。まあ前節に比べたら雲泥の差ですし、少しは良くなってきたように思います。

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