ベガルタ仙台対浦和レッズの感想:J1第28節

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リベロの河童
投稿者: ( 河童戦術ブログの管理人 )
公開日:2017年10月01日( 3週間前に投稿 )

ベガルタ仙台スターティングメンバー
GK 21 関 憲太郎
DF 29 古林 将太
DF 13 平岡 康裕
DF 27 大岩 一貴
DF 34 椎橋 慧也
MF 16 野津田 岳人
MF 18 三田 啓貴
MF 10 梁 勇基
MF 23 中野 嘉大
FW 7 奥埜 博亮
FW 8 野沢 拓也

浦和レッズスターティングメンバー
GK 1 西川 周作
DF 6 遠藤 航
DF 22 阿部 勇樹
DF 2 マウリシオ
DF 5 槙野 智章
MF 16 青木 拓矢
MF 10 柏木 陽介
MF 9 武藤 雄樹
MF 8 ラファエル シルバ
MF 7 梅崎 司
FW 30 興梠 慎三

 

前半戦について

ベガルタ仙台は野沢やリャンといったメンバーが先発に入ってますね。これまであまり出場機会の少なかった選手たちですが、どのような意図があるのか興味がありますね。予想としては相手にボール保持率では劣ると読んでカウンターに最適化してきたのでしょうか。

対して浦和レッズは梅崎以外は同じメンバーで、しかも中3日での試合となるようです。ということはACLのときと同じように、CB前のところにぽっかりスペースができてしまうのか?というところに注目して見ようと思います。

 

1枚目はACL準決勝ファーストレグの上海対浦和の試合での画像で、2枚目は仙台対浦和の画像。このCB前のスペースというのが相変わらず浦和レッズは大きなスペースがあるんですよね。しかもここを使われて何度も失点しているわけで、いまだに修正されていないようです。

試合開始から出足が良いのはベガルタ仙台のほうですね。浦和レッズは連戦の疲れというのももちろんあるんでしょうけど、少し受けてるのかな?という印象。最初からガツガツ行く仙台と落ち着いて状況を観察している浦和レッズというか。

あとベガルタの選手たちは、ボールを前進させる方法を理解し道筋を共有できてきているのではないでしょうか。運び方がかなりスムーズになってきていますし、どこでスペースに入り込んで縦パスを受ければいいのかが整理されてきたのかなと。

実況と解説が『立ち位置』というお話をされていたので補足。基本的にサッカーの立ち位置というのは「相対的に決まる」わけです。相手の守備布陣があって、その陣形を崩す、また歪めるために効果的な場所を探してそこへ入ることによって相手を困らせるようにするんですけど、これには相対的に見て「最適な場所」と「最適な状況」というものがあります。場所は合ってるけど状況的に違う、また、状況的には合ってるけど場所が違う、などということがあるんですけど、仙台は「最適な場所に」「最適な状況で」侵入して相手を動かすことができるようになってきたということだと思います。

 

先制したのはアウェイの浦和レッズでした。セットプレーから直接中央へクロスを送るのではなく一度クッションを入れてから中の状況を確認して綺麗に決めましたね。ベガルタ仙台のゾーンによるセットプレーの守備というのは実は以前からかなり不評でして、結構穴が多いというかやられる確率がわりと高いような気もしています。ちょっと謎ですね。

 

というわけでこのまま0-1で浦和レッズが1点リードして前半が終了しました。印象としては、どちらが優位ということもなく五分五分の内容だったと思います。仙台としてはやりたいことは出来ているものの、セカンドボールがなかなか拾えていないですね。奪われた後でプレスをかけているのですが、浦和レッズもしっかりと回避してボールを保持していてなかなか仙台が波状攻撃を仕掛けることができていません。

実は浦和レッズも同じで、仙台がしっかりと奪った後で相手のプレッシャーを回避しており、どちらも落ち着いてボールを前進させ仕掛けるところまでは行ってるのですが、どちらもセカンドボールを奪ってさらに仕掛けるということがなかなか難しくなっています。よって、おとなしい試合展開になってはいるものの、そこで繰り広げられている内容は結構濃いものになっていますね。まあ浦和レッズはちょっとアリバイ守備になってますけど。相手の前までは寄せるんですけど、そこで止まるんですよね。そのままガツガツいけばいいのに。

 

後半戦について

ベガルタ仙台は後半開始からリャンに代えて西村を投入。前半の最初に書いたんですけどやっぱり浦和のCB前のスペースって使えますからね。そういうところを利用しようとしているのではないでしょうか。

と書いていたら仙台が最初の攻撃で後半から入った西村を使ってここを攻撃していましたね。やはり仙台は前半から本当ならこのスペースを有効に利用しようとしていたのではないでしょうか。ただしリャンがあまり効果的に侵入できていなかったと。

 

後半開始直後にベガルタ仙台が1点取り返し同点に追いつきました。浦和レッズ柏木のいらないミスからでしたけど、仙台としてはかなり狙い通りの攻撃だったと思われます。そして後半開始からしばらくはベガルタ仙台が猛攻を仕掛けていますね。浦和としては少しふわっと入ってしまったというか、受けてしまったという感じでしょうか。

仙台の印象なんですけど、中断が明けてから攻撃から守備への切り替えと攻撃しているときのリスクを想定した配置というのがかなり改善されたんですけど、最近は特に「守備から攻撃への切り替え」部分が相当良くなってきている印象です。ボールを奪った直後に奪い返されるということはほとんど無くなり、カウンターを仕掛けるのか、もしくは落ち着いて相手のプレスを回避してボールを保持し前進していくのかという判断が良くなりましたね。

 

しかし浦和レッズがまた勝ち越すゴールを決めて仙台1-2浦和となりました。浦和の選手は野津田が倒れたときも動き続けていましたけど、仙台の選手は野津田が倒された瞬間に少し止まってしまいましたかね。このプレーがファウルかどうかは置いておいて、笛が鳴るまでは集中を切らさずプレーを続けるべきだったかと。で、おそらくこの野津田が倒されたけどファールにならなかった件で少し仙台の選手が苛立ってしまい後半開始からの勢いが影を潜め出しました。すぐに切り替えてもう一度同点に追いつくことに集中して欲しいところです。

 

ここでベガルタ仙台はトップの野沢に代えてクリスラン、右サイドの古林に代えて蜂須賀を投入します。ベガルタは70分にして交代枠を使い切りましたね。それだけここがこの試合にとって一番重要だと考えているのでしょうし、自分もそうだと思います。そして浦和レッズも今日2ゴールの興梠に代えてズラタンを投入しました。

 

浦和レッズがダメ押し?となるゴールを決めて仙台1-3浦和となりました。ちょっと仙台の選手の足が止まってきていることもあるんですけど、それよりも武藤のパスが凄かったですね。自分も声が出るくらい驚いたスルーパスでした。いやーこれによってかなり浦和レッズの勝利が近づいたように思います。

そう考えるとこの試合の分かれ目はやはり野津田が倒されたけど笛が鳴らなかったあのシーンかと。たとえそれで失点したとしても、成熟したチームだとキャプテンやベテラン選手が声を出してもう一度切り替えて立て直したりするんですけど、仙台にはそういう選手が見当たらなくズルズルと引きずってしまった感がありますね。仙台がここからさらにチーム状態を上げていくにはそういったピッチ上のリーダーみたいな選手が必要になってくるのかもしれません。逆に浦和レッズには阿部という選手がいますよね。柏木がいらないミスをして失点したとしてもそのままズルズルいくことなく立て直しましたし。まあ浦和はああいういらないミスで失点することに慣れてるのかもしれませんが。

 

しかしベガルタ仙台も1点返して2-3と詰め寄ります。もう終わったかと思ったのですが、途中から入ったクリスランは諦めず集中していましたね。いやもう試合は終わったと思ってすみません。試合時間は残りわずかですが、ここから仙台は追いつくことができるのでしょうか。

 

5分のアディショナルタイムでの追撃も追いつけず仙台2-3浦和というスコアで試合終了となりました。結構見てて面白い試合でしたし仙台の思惑もいろいろと感じられて勉強になりました。浦和レッズは中3日で結構苦しい状態だったのかもしれませんが最後まで走りきりましたね。いや本当に凄い。

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