Jリーグスタジアム観戦者調査2017について(J1クラブ編)

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リベロの河童
投稿者: ( 管理人 )
公開日:01月30日( 3か月前に投稿 )

2017年からはDAZNの参入などいろいろな変革のあったJリーグでしたが、それによって現地へ足を運んだ観戦者(ファン・サポーター)は2016年と比べてどのように変わったのでしょうか。というのが実はサマリーレポートで公開されておりまして閲覧することができるようになっています。今回はそのデータを見ながら気になった数値についていろいろと語ってみようと思います。なお全クラブを対象にすると大変なので、とりあえずこの記事ではJ1クラブに限定して数字を拾います。J2バージョンは時間があったらやります。

※調査対象は40クラブのホームゲーム来場者、11歳以上の男女17638名(有効回答17136票)となっておりまして、この調査の結果でもって数値が発表されているとのこと。(4/29~9/23)

 

Jクラブは、ホームタウンで大きな貢献をしている

2010年 78.5%
2011年 79.6%
2012年 78.6%
2013年 79.1%
2014年 79.5%
2015年 78.5%
2016年 79.9%
2017年 81.8%

この数字は(大いにあてはまる)+(あてはまる)と回答された数値の累計となっているのですが、おおむね徐々に増加している傾向にあるようで、Jリーグが掲げている地域密着というのは日本中で着実に根付いているようです。まあサッカーを観にスタジアムへ来ている人に聞いているアンケートですので、この数字がそのままその地域での総意とはならないんでしょうけど、この数字が上がって行くのはとても良い事だと思われます。

なおこの数字をクラブ別にしてみます。5.0満点としたとき、Jリーグ全体での「そのクラブがホームタウンで貢献をしていると思う指数」は4.3となります。これをクラブ別にしてみると(5.0が最高で高いほど貢献をしていると思われている)

札 幌 4.6
仙 台 4.4
鹿 島 4.7
浦 和 4.4
大 宮 4.3
柏  4.3
東 京 4.0
川 崎 4.7
横 浜 4.4
甲 府 4.6
新 潟 4.3
清 水 4.4
磐 田 4.5
G大阪 4.4
C大阪 4.3
神 戸 4.2
広 島 4.4
鳥 栖 4.7

「そのクラブがホームタウンで貢献をしていると思う指数」で数値が高かったのは鹿島と川崎と鳥栖の3チームでした。特に「大いに当てはまる」の数字で一番高かったのは鹿島アントラーズで80.2%でした。すごいですねさすが。なお「大いに当てはまる」が70%を超えたのは鹿島(80.2)川崎(75.5)甲府(71.7)鳥栖(70.7)の4クラブでした。

逆に「そのクラブがホームタウンで貢献をしていると思う指数」で数値が一番低かったのはFC東京でした。「大いに当てはまる」ではJ1でダントツ最低の26.9%となり、他クラブと比べて極端に悪い数字となっております。

 

観戦者の男女比率について

J1リーグ全体では男性(61.6%)女性(38.4%)となっておりだいたい6:4で男性のほうが多いという数字になっています。これは世界的に見ても「他に類を見ないほど異常に」女性比率が多いリーグであるとも言えまして、こんなに女性がサッカー観戦する国ってあまり聞いたことが無いですね。そういう面で言えばJリーグはとても頑張っているなあと。というわけで男女比率をクラブ別で。

札 幌 57.1:42.9
仙 台 61.5:38.5
鹿 島 55.3:44.7
浦 和 63.4:36.6
大 宮 76.9:23.1
柏  63.4:36.6
東 京 57.2:42.8
川 崎 59.5:40.5
横 浜 58.8:41.2
甲 府 60.3:39.7
新 潟 58.3:41.7
清 水 56.5:43.5
磐 田 56.0:44.0
G大阪 65.5:34.5
C大阪 61.0:39.0
神 戸 63.4:36.6
広 島 68.3:31.7
鳥 栖 58.8:41.2

スタジアム観戦者で女性比率が一番高いクラブは鹿島アントラーズとなりました。次にジュビロ磐田。鹿島の場合は2016年までについてもわりと女性比率が高かったんですけど、ジュビロの場合は2016年の61.0:39.0から2017年は56.0:44.0と5%ほど女性比率が高くなっているようです。そして一番女性比率がアップしたクラブはというと、なんと柏レイソルでした。2016年の70.4:29.6から2017年は63.4:36.6となり、元々男性比率の高かったスタジアムで少し女性が増えてきたという見方ができるかもしれませんね。

では逆に男性比率が一番高くなったクラブはというとサンフレッチェ広島でして、2016年の57.6:42.4に対して2017年は68.3:31.7と大幅に男性比率がアップしたようです。好調で順位が上がったりすると女性が増える傾向があるのでしょうかね?

 

観戦者の平均年齢

Jリーグ全体での2017年観戦者平均年齢は41.7歳となっていて、2016年の41.6歳より少しだけ上昇しました。ただし同じ人が見続けていると毎年1歳ずつ上がっていくことになるので、ほぼ横ばいということは若い人がそれだけ観に来るようになったとも言えます。ちなみにJ1だけの数字ですと40.1歳となっていて、結構若い人が増えたという数字が出ているようです。

チーム 2016 2017 差

札 幌 46.5 46.1 -0.4
仙 台 44.5 45.2 +0.7
鹿 島 37.7 38.2 +0.5
浦 和 44.5 45.2 +0.7
大 宮 44.9 42.3 -2.6
柏  40.3 39.1 -1.2
東 京 40.2 42.1 +1.9
川 崎 40.7 36.9 -3.8
横 浜 37.0 36.6 -0.4
甲 府 41.8 41.3 -0.5
新 潟 45.3 44.3 -1.0
清 水 43.3 40.8 -2.5
磐 田 41.2 38.3 -2.9
G大阪 40.2 38.4 -1.8
C大阪 39.2 38.9 -0.3
神 戸 42.5 40.9 -1.6
広 島 43.1 44.1 +1.0
鳥 栖 38.9 38.6 -0.3

一番平均年齢が下がったクラブは川崎フロンターレでした。なんと平均3.8歳も若返ったようです。マリノスとフロンターレの数字を見ると、これはクラブの仕掛けや狙いもあるでしょうけど地域的なものもあるのではないでしょうか。それにしてもフロンターレの若返りは凄いですね。もしかするとシシャモ効果もあるのかな?

ちなみにこの数字は基本的にリピーターが繰り返し観戦していると毎年1歳ずつ増えていくものなんですけど、2017年はほとんどのクラブがマイナス表示となっており、若い人が以前よりも多くスタジアムへ訪れていることが予想されます。このへんにDAZN効果というのが特に現れているのかもしれません。

で。各クラブで若い人が増えたこの時期に、逆に一気に平均年齢が上がったクラブはFC東京(+1.9)でした。毎年みなさんが歳をとっても+1歳なわけでして、これが約2歳もあがったということは、高齢者が増えたのか若者が減ったのかのどちらかとなります。まあそういうことです。

なお、この数字には家族連れのサポーターで11歳未満のお子様はカウントされておりません。そしてこの数字まで含めた場合、Jリーグ平均は35.8歳となります。また、この数字で一番若いのは川崎フロンターレで31.5歳となりました。フロンターレは子供と一緒に家族連れで来場されるファンが他クラブに比べて多いと言えるかもしれません。まあフロントがそういう戦略を取ってますしね。

そして11歳以上で集計した平均年齢で一番高齢なのはコンサドーレ札幌ですが、11歳未満も含めた平均年齢で一番高齢だったのは浦和レッズの42.3歳となりました。つまり札幌は主権者が他クラブに比べ高齢なものの子供連れで来場される方が結構いる一方で、浦和レッズは子供連れの比率がすごく少ないクラブであるようです。応援に迫力はあるけれども子供と一緒はちょっと…なのかな?

 

2017年から観戦を始めた新規参入層は6.6%

Jリーグ全体で今シーズンから観戦を始めたひとは6.6%となりました。これは2016年とほぼ同等の数字となっています。DAZNによって見る(現地観戦+視聴)ひとは増えたんですけど、新規参入組の現地観戦増加率は横ばいという感じでしょうか。このへんはDAZNだけでなんとかなるものではなく、各クラブが初めてのひとでも見にいきやすい雰囲気作りをもっとする必要があるかもしれません。

また、観戦者のうち2017年シーズンからサポーターになった人はJリーグ全体で6.3%という数字になっているようです。ではこの「観戦者の中で今季からサポーターになったひと比率」をクラブ別に出してみると

札 幌 2.7%
仙 台 3.7%
鹿 島 4.9%
浦 和 1.1%
大 宮 3.0%
柏  6.3%
東 京 6.3%
川 崎 5.8%
横 浜 6.5%
甲 府 4.1%
新 潟 3.0%
清 水 5.1%
磐 田 6.5%
G大阪 3.6%
C大阪 11.5%
神 戸 7.1%
広 島 1.9%
鳥 栖 9.2%

このようになりました。セレッソの1年目サポーター比率の高さもなかなかに凄いですね。ここには出してない数字として、来場者で10年以上応援しているひと比率というのがあるのですけど、それは圧倒的大差で浦和レッズ(83.7%)が多かったです。浦和は何年も応援し続けている人が滅茶苦茶多いんですね。それはそれで凄い。ちなみに川崎は2~4年目(30.2%)が他クラブに比べてダントツで多かったです。

 

その他で気になった数字について

というわけで個人的になった数字についてひとことだけコメント。まずは「観戦の動機やきっかけ」について。これについて多い順に並べてみると

1.好きなクラブの応援

2.サッカー観戦が好きだから

3.地元のクラブだから

4.レジャーとして

5.好きな選手の応援

となりました。個人的には「地元のクラブだから」が一番多いのかなと思っていたのですが、地元かどうかよりもそのクラブが好きかどうかが大きな要因となっているんですね。また、「好きな選手の応援」も想像より低かったかも。なるほどねーーー。

次に「周囲の人をJリーグ観戦に誘うか」について。これで一番指数の高かったクラブは川崎フロンターレとヴィッセル神戸でした。川崎はまあわかるけど神戸がちょっと意外な感じでした。なおこの指数が一番低かったクラブは浦和レッズと大宮アルディージャでした。埼玉www

で、どのクラブもそうなんですけど、5割~6割くらいのひとが「周囲の人を観戦によく誘う+時々誘う」傾向にあるようです。みんな誘ってJリーグ仲間を増やそうとしているんですね。偉い!なおよく誘い合う(よく誘う+よく誘われる)のは清水、川崎、鳥栖とのこと。

そして「ファンコミュニティ」について。スタジアム観戦者のうち、スタジアムでの観戦仲間がいると答えたのは56.8%で、ネット上での観戦の仲間がいると答えたのは22.9%だったようです。ちなみにこの数字は浦和レッズが圧倒的に高く、一番低いのはセレッソ大阪でした。

最後は「情報入手経路」について。みなさんがどのように情報を入手しているかというと

1.ネット(Web・SNS) 86.3%
2.テレビ 41.6%
3.新聞(一般紙) 30.2%
4.友人・知人・家族 17.7%
5.サッカー雑誌 16.0%
6.スポーツ新聞 13.2%
7.クラブの会報 11.1%
8.マッチデープログラム 8.9%
9.チラシなどの配布物 5.1%
10.ラジオ 4.9%
11.ポスター 4.8%
12.一般の雑誌 1.2%
13.街頭ビジョン 0.8%
14.その他 1.3%

だそうです。ウェブサイトやSNSが圧倒的なんですねこれはちょっとびっくり。まあ今はそういう時代なのかもしれませんね。それにしても凄い高い数値ですね…

というわけでスタジアム観戦者調査2017調査の数字について気になった部分を切り取ってみました。数字から見てもやはりDAZN効果もあり若い人が増えてきている印象でして、これは2018年も続く傾向かもしれません。ただし、だからといっていつまでも平均年齢が若くなっていくわけではなく、あるとき下がらなくなり、そこからはまたどんどん上がっていくものと思われます。つまり、結局は日々工夫とアイディアをつぎ込み続けないと、どんどんリピーターばかりが増えて新規が遠のくってことになるでしょうから、これからも常に考え続けなければならないということなのかもしれません。

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