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U20ウルグアイ対U20日本代表の感想


投稿者:リベロの河童( About )

ウルグアイ対日本代表の試合は、いろいろな局面で結構なチームとしての差を感じたゲームになってしまった気もします。まあそれでもウルグアイにも隙やミスがあり『あと少し』というところまで追い詰めたと思います。結果は惜しかったけど、内容は結構差があったという感じでしょうか。

 

試合ハイライト

Match 20: Uruguay v. Japan – FIFA U-20 World Cup 2017
https://www.youtube.com/watch?v=LkzZZJw3_Oc

 

まず最初に。もしこれが結果が最優先のフル代表の公式戦であれば、最後の失点は絶対に許してはいけませんでした。この大会のレギュレーションであれば、グループ3位になったとしても決勝トーナメント進出の可能性はわりとあります。よって、もし3位になった場合は勝点差の争いになり、そこで並んだときは『得失点差の勝負』となるわけです。

よって、日本が後半アディショナルタイムで失点した場面ですが、とにかく大会を勝ち進むという戦略から見たらマネジメントに問題が残りました。ただし、これはU20W杯であり、結果至上主義ではなく選手の成長も大きな目的のひとつでありますから、そこまで批判される状況ではないかもしれません。

 

それでは試合の内容についてですが、まず注目をしたのがウルグアイの試合の進め方でした。前半は4-1-4-1のような形で守備をしながら、ボールを奪うと直線的に速くボールを送って攻めきってしまう。よって、ボールを持っているのは日本でしたが、ゲームを支配しているのはウルグアイという印象に。

そして、ウルグアイが日本DFラインの裏へ大きなロングボールを出したところから狙い通りの先制点を奪います。後半になり日本が攻め込むもウルグアイは守備を4-4-1-1のような形へ変更し最後まで無失点で抑えました。もちろん守備で日本に崩された場面もいくつかあり、まだまだ不安定な部分はあったものの、まるでフル代表がやっているようなゲームのツボをしっかり押さえた大人のサッカーをしていましたね。

対して日本代表ですが、特に前半は、なかなか効果的にうまくボールを前線まで運ぶことができていませんでした。印象での話ですけど、最初は味方がフリーで空いてるように見えるんです。で、実際そこにボールを出してみると、全然空いてなくて囲まれてしまうという。そして怖くなって勇気を持った仕掛けが減ってしまったというか。間合いというんですかね、そういう駆け引きが上手かったと思います。

そして、気になったのは『ペースが一緒』というところ。これは日本のフル代表もそうなんですが、『今はなにをする時間帯なのか』という意図が見えづらいんですよね。ずーっと一定のペースで攻めて守って上手くいけば勝つ。上手くいかないと崩壊する。そういう時間や状況や点差などを踏まえて、そのとき一番効果的な試合展開をするという部分が足りなかったように思います。逆にウルグアイにはそれがありました。

 

次にですが、日本は先制されてしまい、勝つために攻撃的に出た後半はかなり決定的なチャンスを掴んでいましたね。ただし最後のところで決めきれず、逆にウルグアイはチャンスを確実に決めきって2-0の勝利を収めました。ちなみに枠内シュート数はウルグアイが3本で日本は4本でした。こういった部分もなんだかフル代表と同じような印象がありますね….試合運びが上手で少ないチャンスを確実に決めて勝ちきるウルグアイと、試合運びで問題を抱え数多くのチャンスを決めきれない日本。やはりこういうのは国の文化や育成年代の教育とかそういう部分なのでしょうか….

 

あと久保建英についてですが、前半のパフォーマンスはあまり良くなかったですね。まあ怪我人がでたことでアップもほとんど無しのまま急遽投入されたこともありますし。ただ、やっぱりこの年代に入るとどうしてもボールを保持するとき大変そうでした。

ただし、後半に入ると何度も決定機を作り出していましたね。彼を『まだ15歳なのに!』と年齢で凄さを語るひともいるのですが、じゃあ彼が今20歳なら普通かというとそんなことないんですよね。15歳だから凄いというより、サッカー選手の能力としてすでに違いを生み出しているというか。

 

 

 

そして『久保建英って何が凄いの』というところなんですが、自分が考えるに『壁を乗り越える能力』が一番凄いと思っています。もちろん、たしか2013年だと思いますが最初にプレーをちゃんと見たジュニアユースワールドチャレンジのときからすでに化け物だったわけですが。

その後日本に戻ってJ3の試合に始めて出場したとき、最初プレーを見たときは「まだJ3は早いかな?」という印象も少しあったんです。しかし、そこから5~6試合を戦ったときには、もうそのカテゴリーでも違いを生み出す選手になっていました。そして2世代飛び級をしてU20日本代表に選ばれたときにも『さすがにきついのでは?』という疑問が少しありました。

しかしこの大会期間中で、きっと久保くんはこのカテゴリーでも『違いを生み出す選手』になっていると思います。それだけ成長が速く、目の前の壁をすぐ乗り越える選手なんですよね。内山篤監督も、U20日本代表選出のとき久保くんについて「サッカーで一番難しい、自分が何ができるかを分かっている」と評価していました。こういった部分が本当に優れていると感じます。

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