川崎フロンターレ対浦和レッズの感想:ACL準々決勝1stレグ

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リベロの河童
投稿者: ( 河童戦術ブログの管理人 )
公開日:2017年08月23日( 4か月前に投稿 )

日本勢同士の対戦となったアジアチャンピオンズリーグ準々決勝の川崎フロンターレ対浦和レッズ1STレグの感想を書いてみます。なお当初発表された先発メンバーの中には柏木陽介の名前があったのですが、どうやらウォーミングアップ中にアクシデントがあり急遽外れた模様。代わりに青木が先発で入りました。大きな怪我でなければいいのですが柏木の状態が少し心配ですね。

川崎フロンターレスターティングメンバー
GK 1 チョン ソンリョン
DF 3 奈良 竜樹
DF 7 車屋 紳太郎
DF 18 エウシーニョ
MF 5 谷口 彰悟
MF 8 阿部 浩之
MF 10 大島 僚太
MF 14 中村 憲剛
MF 21 エドゥアルド ネット
MF 41 家長 昭博
FW 11 小林 悠

浦和レッズスターティングメンバー
GK 1 西川 周作
DF 2 マウリシオ
DF 5 槙野 智章
DF 6 遠藤 航
MF 16 青木 拓矢
MF 18 駒井 善成
MF 22 阿部 勇樹
MF 38 菊池 大介
MF 39 矢島 慎也
FW 20 李 忠成
FW 30 興梠 慎三

 

試合開始~15分

布陣を見た感想ですが、まず川崎フロンターレは阿部浩之がトップの位置に入ってますね。守備時では中村憲剛と阿部が最前列の4-4-2で守備陣形を作っています。そして浦和レッズはいつもの形なのですが、中央のCBにはマウリシオを使ってきました。これはおそらく、浦和レッズ最終ラインの裏へ抜け出そうと駆け引きをするために阿部を高い位置に配置しているのでしょう。しかし浦和はマウリシオを使ってきていて、その裏のスペースへの対処のために手を打ってきたのでは。ちなみに川崎のカウンター時は阿部が中央のトップにいて相手の裏へ抜け出そうとしたり駆け引きしてるのですが、相手を押し込んで崩そうとするときには阿部がいろいろな場所へ動いてボールを引き出そうとしていますね。その動いて空いたスペースへ小林悠や家長が侵入して崩そうとしているのでは。

 

15分~30分

やはり切替部分については川崎フロンターレのほうがチームとして整っている印象です。守備から攻撃への切替場面では浦和のプレスを丁寧に素早く剥がしながらカウンターを仕掛けようと狙っていますし、攻撃から守備への切替場面では奪われた直後から即座に切り替えて奪い返そうとプレッシャーをかけていました。まあこの辺のところはお互いに知り尽くしているチーム同士だと思うので、どこで差が出来るのか。わりと小さなミスやセットプレーなんかが勝負を分けたりしそうな雰囲気かもしれません。

 

30分~45分

まずは川崎フロンターレが前半33分に先制しました。これは浦和レッズの小さなミスから綻びが出たところを上手く突かれた感じでしょうか。浦和レッズの守備は少しマンツーマン気味の対応があって、中央CBのマウリシオが味方を飛び越えてサイドまで飛び出して守備をしようとしたんですけどそこを突破されて中央へクロスを入れられてしまいました。

このように浦和レッズの守備全体の約束事に少し??な部分が残りまして、どうして中央のマウリシオがあそこまでサイドに飛び出していたのでしょうか。やっぱり上に行けば行くほどこうしたちょっとしたミスが試合を左右したりするんですよね。

この川崎フロンターレのゴールによって1-0となり前半が終了。基本的に前半はずっと川崎フロンターレのペースだったように思います。浦和レッズは少し厳しいですね。特に攻撃時の司令塔だった柏木が急遽外れたというアクシデントもありましたし、うまく相手ゴール前まで入っていくことがなかなかできていませんでした。

 

45分~60分

浦和レッズは後半開始から李忠成を下げて武藤雄樹を投入します。しかし相変わらず試合のペースを握っているのは川崎フロンターレ。特に奪われてからボールを回収するまでの追い込みやチームの連動が素晴らしく、浦和レッズがボールを保持して前進することが本当にできていません。

そして常に試合を支配していた川崎フロンターレが後半開始早々で追加点を奪います。浦和レッズの最終ラインってあまり「味方を」見ないんですよね。そのためラインが整わず、上げるのか下げるのか統一されないためラインが崩れています。

このとき中央CBのマウリシオはラインを下げず保っています。しかし遠藤はラインを下げてマウリシオが空けたスペースをカバーしようと中央へ寄っていますね。そしてこのとき小林は遠藤から離れるように少し外側へ開きながら飛び出します。この小林の動き出しはFWのお手本みたいな動きでしたね。浦和レッズの謎守備と川崎の素晴らしい動き出し。やはりチーム状態の差が結構大きい両チームというのが良くわかる場面だったかもしれません。

 

60分~75分

この時間になってようやく浦和レッズが少しずつボールを握れるようになってきました。やはりどちらもそうなんですけどセカンドボールを拾えるようになると相手を押し込めるようになり、ボールを握る時間が増えていきますね。しかし川崎はそうなったときでも一発のカウンターを上手に仕掛けることができるチームなので、浦和レッズはリスク管理をどうするのかが重要になります。Jリーグでは浦和レッズがバランスを崩して川崎相手に大量失点してましたし。

ただしACLが通常のリーグ戦と違うのは「アウェイゴールルール」があること。今回は川崎ホームなので、もし浦和レッズが1点返すようだとそれはただの1点ではなくアウェーゴールの1点ですからね。よって、浦和レッズはホームのセカンドレグに可能性を繋げる為にも1点は取っておきたいところです。

 

75分~試合終了

ここで浦和レッズがゴールを奪います。アウェイゴールを浦和レッズが奪ったことで、かなりセカンドレグの行方がわからなくなってきました。ちなみにこの試合が2-1で終わった場合、浦和レッズがホームで1-0で勝つと合計スコアは2-2となりますが、アウェイゴール2倍ルールによってスコアは川崎2-3浦和レッズと計算されて浦和レッズが勝ち上がることになります。

ほんとオフサイドギリギリの素晴らしい突破でした。川崎の最終ラインが崩れた一瞬の隙をうまく使って浦和レッズが1点返しました。これは監督の交代策が見事当たりましたね。そしてこの直後に川崎フロンターレはアクシデント発生。70分から中村憲剛に代えて投入された登里が負傷し83分にまた田坂祐介と交代しました。これで交代枠をひとつ使ってしまうというのは監督の采配が制限されることにもなりますし、川崎としてはきついですね。

 

川崎にとって少し嫌な時間帯だったのですが、ここで見事川崎フロンターレが追加点を奪い3-1と再びリードを広げます。これはACL準決勝へ進むためにも本当に大きい得点でしたね。

まずサイドの局面ですが、うまくここで3対2のような状況を作り出して家長が一瞬フリーとなりました。そしてそこからクロスが上がるのですが、その中央でのクロスに合わせた動き出しが良かったですね。槙野は相手を見てなくてボールを見ています。そして後ろへ下がりながらボールを跳ね返そうとするのですが、対面の小林はクロスが上がる瞬間は外側のスペースへ逃げる動きをしています。それにより完全フリーとなってゴールを奪えました。家長のクロスも素晴らしかったですしイメージを共有できていた小林悠の動き方も素晴らしかったですね。

このゴールでとどめを刺した川崎フロンターレがファーストレグは3-1と勝利しました。これでかなり有利にはなったものの、アウェイゴールを決められているのでまだわかりません。セカンドレグのスコア的には

浦和1-0川崎 ⇒ 合計2-3で川崎勝利

浦和2-0川崎 ⇒ 合計3-3(4-3)で浦和勝利

浦和3-1川崎 ⇒ 合計4-4で延長戦

浦和4-2川崎 ⇒ 合計5-5(6-7)で川崎勝利

このような状況となっています。基本的には川崎フロンターレが有利なものの、浦和レッズがアウェイゴールを1点決めているため、2-0というスコアだと浦和の勝ち上がりとなります。現実的なスコアですしあり得る話ですね。だからこそアウェイゴールは恐ろしいというか。

ただし現在のチーム状態はかなり差があり、川崎フロンターレの有利は変わらないと思います。それでも浦和レッズには現実的に勝利できるスコア差ですし、まだまだわからないですね。ちなみにACL準々決勝セカンドレグ浦和レッズ対川崎フロンターレは9月13日水曜日の予定となっております。

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